WOODPROは建設現場で使い古された杉足場板をアジのある内装用素材として再生販売。エコカッコイイ国産の天然素材です!
杉足場板とは?

「足場板って何?」という素朴な疑問にお答えします。
おかげさまで「杉足場板」に興味を持ってご質問いただく機会が増えました。
それを受けて、ちょっと長いですが、まとめてみましたので参考にしてください。
1 足場板とは…
工事現場で作業する際の作業床といわれるもの。
高所作業に使われることが多く、作業員さんの安全のための十分な強度が求められる。
足場板・・・  金属系  ・・・スチール
     ・・・アルミ
   木質系  ・・・合板・・・原材料は東南アジアから輸入
     ・・・杉・・・戦後植林された国産の杉を活用
近年はもっぱら金属系が中心だが、現場の工法によって木製を利用する。
古来から親しまれてきた杉足場板は、関西以西で根強い人気があるが、関東以北でも合板に代わって利用されるようになった。
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2 杉足場板の主な用途
高速道路、橋梁、各種プラント工事 平均して3年~5年、現場の過酷な条件の下で利用され、杉足場板としての使命を終える。(人命をあずかる部材ゆえ、強度に不安を覚えたら現役引退となる。)
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3 「もったいない!」という先代の戒めがヒントに~2000年からの取り組み
足場板を引退すると、敷板(地面に敷いて使う)として第二の人生を送る。
更に過酷な使用条件がゆえ、ドロドロ、クタクタ、ボロボロになって返ってくる板も稀ではない。
ぱっくりと割れたもの、セメントが石のようにごびりついたもの、吹き付け塗料が前面にびっしり付着して除去できないもの、溶接作業で黒焦げになったもの、なんでもありである。

当然、そんな板は不良材として廃棄するしかなかった。
もともとは4メートルの長さである。いいとこ取りをすれば、そこそこの長さの良材が取れないこともない。 がしかし、たいそう手間がかかる。当時はとてもやってられないと思ったものだ。

「もったいないのぉ、なんとかならんのか。」とは先代のオヤジの口癖である。
もののない時代に育った先代としては、たいそう気掛かりな問題であったに違いない。
ことある毎にそう言われ続け、ものの豊かな時代に育った私としては正直口うるさいと思ったものである。
しかし、ものづくりをしているメーカーとしては材料の歩留まり(有効活用)は命である。
結果、先代のその言葉が引き金になり足場リサイクルに本格的に取り組むこととなる。
・2000~ ネットショップ「WOODPRO]でプランターとして発売。
35mmの傷だらけの材料を27mmまで削り込み、リサイクルウッドとして世に送る。
コストパフォーマンスもよく、自信作であったが「知らない人は買わない、買えない、使わない」の定説の通りである。

・2004 杉足場板で作った家具を発売、素材としての可能性を提案していく。
この頃から1件ずつではあるが、確実に紹介やクチコミでアシバファンが増えていき、アシバ系ビジネスに本腰を入れるようになった。自らも足場文化を広めるために「杉足場板の伝道師」として布教活動?を始める。

・~以降 店舗向けの内装用材を中心に、全国のお客様に素材として提供し続ける。
足場板を素材として作ったプランター等の関連商品も好評で、商品構成も増えてきた。
軟派なイメージのアキバ系より、硬派なアシバ系が今アツイ!!
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4 杉足場板人気のヒミツ
(その1)シャビーシック
使い古した足場板ならではのシャビーシックでノスタルジックな味わいがかっこいい!
(その2)エコ商品
命ある限り使い切る、環境にやさしいそのスピリッツがエコである!!
(その3)ローコスト
国内の古民家解体材や北米の納屋(バーン)解体材が人気だが、その希少価値からして高価格、手軽に使える価格ではない。それと比較すると格段にお求め易い価格である!!!
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5 足場板(古材タイプ)の課題
とりわけ古材タイプは商品誕生の背景からして、当然ながら量産できない。
だから、本当にこの素材が好きでたまらない人に使っていただきたい。
仮に「建築コストを安くあげたいから」ということなら、安定供給可能な新品(こだわりの天然乾燥済み)をご利用いただきたい。
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6 アジのある杉足場板の賢い調達法
近所に知り合いの大工さんや塗装屋さん、建設会社さんがいたら「足場板分けてください」って聞いてみて欲しい。
どこも基本的に売り物ではないが、意外と掘り出し物が手に入ることもあるようだ。
「こん中からならタダで持ってっていいよ」なんて話もある。 釘が付いていたり、コンクリートが塊で付着していたり、塗料がベッタリ付いていたり、いろいろあるが、よく洗って整備したら使えるはず。
もしも資材倉庫にこんなの置いてあったらビンテージものだ。 粘り強く交渉してゲットして欲しい。
現役の足場板は常識的にタダではもらえないので、ちゃんと売ってもらおう。在庫があまっていたりしたら超ラッキー、「余りモンに原価なし!」破格の値段で入手できるチャンスだ。
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7 自称「杉足場板の伝道師」からのお願い
ものの命ある限り使い切ってやって欲しい。 ひと手間ひと手間かけて、新たな命を吹き込んでいこう。
使い方を変えるだけで、材が光り輝いてくる。
「木材は生き物である」という例えは言い得て妙だ。 確かにひとと同じように十人十色、その表情も性格も違う。
だから取り扱いは人間同様に大変だが、その分愛着も湧いてくる。 つまるところは「愛」だろうか。 大切にしていきたいテーマである。
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